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そぼくとりそぼろ Memento
2006.09.23 Memento.1
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そろそろ俺のメイプルの思い出話を書いても良いんじゃないか。中一の初め頃からスタートしてレベル100まで10ヶ月、その後どこが終わりなのかも分からないままエンディングを迎えた俺の思い出を。まあ、ゆえにまだ終わってなんかないという可能性も否定ができないのだが。




......目が覚めると、俺は短パン、Tシャツ、革サンダルというひと昔前の「風の子」ルックスで立っていた。風の子と言いながらも片手にはどう見ても戦闘向けの手斧まで握り締めている。

などという俺以外を一人称とした架空ストーリー的な書き出しで始めるつもりは無い。俺が初代分身、「ぴろぐらむ」をこの地に立たせたのは中一の初め頃になる。分身、というか俺が操作するので最初のようなキャラ一人称でも特に問題無い感じもする。事実内心「ここはどこだ?」とまでは思ったし。遠い記憶なのに中一で始めたと言える根拠は、勧めたオフの「六六」ことナンバー六六と、中学で同じ部になってから本格的に遊ぶようになった「影丸」とのスタートだったからである。当時本来のHNは影丸では無かったのだが「卍本名卍」という記載すると個人情報がなんちゃらと言われそうなものだったので後々の名を使う事にしている。こんな感じに所々で余談や回想が入った長ったらしい文になる事は目に見えてるのだが、そもそもこの文が「思い出話」という自己満足から始まっているので、読んでくれると言うのなら無責任ながら今のうちに覚悟しておいてもらいたい。ただ、書き残しておきたかったのだ。忘れてはならない、大切な記憶のひとつとして。
ああ、ここまでプロローグでもいいような気がしてきたな。
さておき、このゲームはドット絵によって描かれた2D横スクロールとなっている。今ではレトロだとか言われるほど物好き仕様になってしまった2D横スクロールだが、俺にはピンと来る現役のゲーム名がひとつある。後々の話にて明らかになるだろう。知っている人も多いので伏線にするまでもないかもしれないが。
先刻このゲームについて六六から話を聞いている時、職業をどうするかという問いに何があるのかと返し、4つくらい聞いたうちの「盗賊」を選んだ。メイプルストーリー属するMMORPGとやらが未体験な俺は職業と聞いてスーツを着こなしたビジネスマンらへんを想像したが、無論聞いた4つにそんな選択肢はなかった。と言うか盗人(ぬすっと)が職として認められるのか、とんだ世界観だな。
で、盗賊になるためにはDEXという素早さに値するステータスを上げるらしい。それ以外で知っている事と言えば、他にSTR,INT,LUKよいうステータスがあるということくらいだ。DEXだけは「デクス」と、他のは読みが思い浮かばなかったので順に「エス・ティー・アール」「アイ・エヌ・ティー」「エル・ユー・ケー」と読んでいた。......そう、やるならトコトンの精神を持つ俺としては珍しく、事前の調査を行っていなかったのだ。理由を言うと、どうせ六六が先に飽きるだろうしその時までチャットのついで程度に付き合おう、的な考えがあったからである。予想は見事に当たって六六が先に飽きてしまったのだが、当の俺がハマりっぱなしになった、という結果も先に言っておく。
待て、「上げる」ってかどう上げるんだか。とか思ってるうちにレベルが8くらいまでになっていた。序盤スイスイなのはポケモンで経験済み、すると終盤の厳しさも?そんな事はどうでもいい、先から全く強くなってる気がしない事のほうが気になる。
目の前に船があり、料金もこの段階で払える程度の無難な金額に設定されている事からRPG的な「事件発生!」だと悟り、迷わず乗り込む事にした。そういやこのゲーム、目的は何なんだ?暗転したかと思うと一瞬で目的地である港町へと到着した。まるでテレポーテーションだな。船の形は偽りなのでは?「ぴろぐらむ」が寝ていたという可能性もあるが、基本的にこうゆうキャラは休息の意で寝ることの無いように設定されているのでゼロだと考えて良いだろう。
初日ということで六六と影丸が一緒に行動するという。待ち合わせはタコ。
タコ......
マジであった。タコだ。水揚げされているのに生きてやがるが、こいつは明日みても明後日見ても生きてるんだろうな。ついでに、というかこっちが本題なのだが、似たような顔をした男が2人立っていた。下に名が記してあり、それぞれ「ナンバー六六」「卍本名卍」。こいつらで間違い無いだろう。

つづく